戦闘力53万との戦い方
3月になり、いよいよ春が近づいてきました。
春といえばなんでしょうか。
卒業の季節。進級、進学、就職の季節。
桜ももうすぐ咲き始めるころ。わくわくする新生活が待っている人が多いのではないでしょうか。
そんな中、私はこの時期は昔からずっと変わらない生活を強いられています。
もうお気づきの方もいるでしょう。そう、花粉症です。
多くの方はご存じだと思いますが、この私、長年の間花粉症に悩まされているのです。
あまりの症状の酷さと経験年数から「プロ花粉症患者」を自負しております。
その歴、もはや記憶にございません。物心ついた時から花粉症を患っているのです。
少なくとも幼稚園の頃から罹っているのは間違いないので、21歳の私はもう15年は越えているでしょう。
花粉症は、一度罹ったら治るものではありません。逆にこれまで無縁だった人も、これからお付き合いする可能性があります。それは運命の出会い、一生を連れ添うパートナーです。
なんか、花粉が一定の蓄積量を超えたら発症するみたいですね。僕は物心がつくまでの間、スギ林の中で放置されていたのでしょうか。
ちなみに最近、秋の花粉症にもかかってしまったようです。前前前世、一体どんな悪事を犯したらこんな仕打ちを受けるのでしょうか。
つい最近花粉症を発症したニワカ患者は、花粉を避けるためにマスクをし、メガネをかけています。大変な労力と金額をかけているでしょう。
しかし、そんな人たちを私は冷ややかな目で見てしまうのです。私から言わせれば、そんなものは全く意味はない。
対策法はただ一つ、「諦めること」。
マスクをしようが、メガネをかけようが、花粉から完全に逃げ切るのは不可能です。症状が出るときは出る。そして、花粉の戦闘力は53万。付け焼刃の対策で戦えるような相手ではありません。
そもそも、僕はマスクするのが好きじゃないし、21年間裸眼生活なので、メガネは持ってないし、もしするとたぶん誰も自分だと認識してもらえなくなってしまうでしょう。
気持ちってのは意外と大事なもので、諦めちゃえば意外とどうにかなります。
くしゃみはしたいときにし、鼻水が出たらティッシュで拭くだけの作業です。強く拭きすぎると鼻を傷めるのでほどほどに。
目がかゆいときはこすらず、目薬をさして目をパチパチさせて我慢する。1週間もすれば慣れます。
そんなこんなでやり過ごしていればGWです。この頃になれば、フリーザ様花粉も衰えてきます。
2年目以降の人にはもう一つあります。
「去年よりは酷くない」
これが合言葉です。
花粉はボジョレーヌーボーではありません。
- 過去10年で最高といわれた01年を上回る出来栄え(2002)
- 100年に一度の出来(2003)
- ここ数年で最高(2005)
- 50年に一度の出来栄え(2009)
- 2009年の50年に一度の出来を超える味わい(2014)
- 今世紀最高の出来(2015)
とのように、毎年のように過去最高を更新するわけではありません。
常にポジティブ思考だったボジョレーキャッチコピーの中でも唯一ネガティブになった、「史上最悪の不作」(2012)だと思い込みましょう。
ちなみに日本気象協会によると、昨年の「気温は高めだったものの曇りや雨の日も多かったため、飛散数は前シーズンより少なめで、例年よりやや少なくなりそう」とのことです。
「去年よりは酷くない」ですよ。 【終】